社労士試験 合格を目指したおすすめ問題集の回し方/択一対策編

学習法

独学でも突破!社労士試験の択一式問題集の回し方

※本ページにはPRを含みます

資格試験の受験にあたり、択一式問題集をバンバン解いていきたい!
でも科目も多くてやり方がわからない!
どんな問題集を解いていけばいいのかわからない!

独学で悩んでいる!

このエントリーでは、社会保険労務士試験(社労士試験)の択一式を例にして、知識を定着させて、忘れない、その目的をもった上でのおすすめの問題集や、問題集の回し方について解説していきます。
その名も、
毎日労働社保4科目法!(今考えました)
これを脇目もふらずに徹底して毎日こなしていけば、もう労基を忘れた、もう雇用を忘れた、もう国年を忘れた、なんてことに陥ることのない、充実した受験生ライフを送ることがきっとできると思います。
僕も合格した2022年は独学でした。
独学の方でもしっかりしたやり方(と、それなりの根性が必要ですが)で向き合えば、必ず合格の女神がほほ笑む日は来ます!


YouTubeでも同じ内容を解説しています

ぜひ一度ご覧になってください(チャンネル登録もしていただけるとめっちゃ幸いです)


社労士試験の択一式問題集の種類

択一式、というのは4肢や5肢から「正しいもの」を選ぶ、という、資格試験でよくあるタイプの問題です。
それをそのまま問題集にのっけているものを、僕は「本試験形式」の問題集と呼んでいます。
言わばそのまんま試験と同じような問題が各論点に関して収載されているものです。
これに対して、上記の4肢や5肢といった選択肢の内容自体を網羅して収載している問題集を「肢別式」問題集といいます。
しべつ、あしべつ、読み方はどちらでもいいです(僕はしべつと読んでます)。
○×クイズがずらりと並ぶようなものですね。

僕が主に用いていたのはTACの「合格のツボ」という問題集。
肢別式問題集で、各科目併せて全部で1600問が収載されています。
本試験形式の問題集だと何度か回すと正答選択肢の場所を覚えてしまうので、僕は一貫して肢別式で取り組んできており、経験上こちらの方が論点を頭に刷り込んでいくのに効果的です。
もちろん本試験の感覚に慣れることも必要ですが、それは各予備校が出している市販の模試本や、実際に開催されている模試をいくつか受けてみることで十分カバーできると思います。
*模試についてはまた別の機会にお話しします。


社労士試験 個人的なおすすめ択一式問題集最強タッグ

過去問を回す上で外せないのが、社労士過去問ランド
これは平成16年から最新年度までのすべての過去問を肢別式で載せてくださっている神様みたいなサイトです。
僕は前述のTACの合格のツボとこの過去問ランドをメインにして回していました。


社労士試験 問題集の間違った回し方

本題に入る前に、一度確認です。

図はよくありがちな「毎日の進行表」みたいなものです。
この予定に沿って問題集を解いていくわけですが、経験者の方ならわかると思います。
例えば水曜日の雇用保険法。これ、また翌週水曜日から続きをやるとしても、前回の内容をほぼ忘れています
これを防ぐ方策が必要となります。


社労士試験の問題集 毎日労働社保4科目法(毎日全科目ローラー作戦)

忘却に抗うために重要なのは、少しでもその科目に接する機会を増やすことです。
そして、同じ内容に毎週接することです。
これを実現するため、労働科目週2回社保科目週3回に分けて、1週間ですべてを回す方法を考えます。
まずは各曜日に解いていく科目を決定します。
一例として、この図の通りとなります。

次に解いていく問題数を分けます。
以下の図はツボの問題数です。

これを労働週2回、社保週3回に分けると次の通りの問題数になります。

これを予定に当てはめると、以下の通りの「科目」と「問題数」になります。

これを「着実に」やっていきます!


え?毎日の問題数が多い?
もう一度考えてください、社労士試験は昨年でも合格率5%台の世界です。
「あえて厳しいことを云々」とかの枕詞は抜きに、受かりたいなら何としてでもこれくらいやるべきです。
一生やり続けるわけではありませんが、リオネル・メッシ曰く「努力したから報われるではなく、報われるまで努力する」です。
やらなければ、合格の女神は微笑んでくれません。やるしかないです。


社労士試験 毎日の学習時間

参考までに、管理人は毎日平日は何としてでも5時間確保していました。
朝から早めに職場に着いて、1時間。
昼休みもフルに使って1時間(弱)。
帰宅したら何としてでも3時間。
これで合計5時間です。
その時間全てを使えるわけではありませんが、必ず上記の1日分の問題数を解いていました。
完全に覚えた論点等で少しずつ問題数は減らせますので、他の学習にもその分時間を割いていました。


参考:社労士試験本試験の択一問題について

ここで、受験生の方々が必ず念頭に置いておかなければならない事実があります。
それは実際の本試験での、択一式の「問題量」です。
1問に5つの選択肢があって、各科目、それが10問あります。
7科目ありますから、5×10×7=350肢
午後の3時間半で350肢を見なければならないわけです!
おまけにできれば見直しの時間も必要なのですから。
問題を解くときに5つの選択肢で1つ目の選択肢が明確に正解等の場合は時間短縮できますが、前述のとおり1日5時間で300問の肢別問題を解く、というのは必要最低限以下なんです。
本試験ではそれよりもスピードが必要になるので、如何にそこからさらに時間を切り詰めて問題量をこなしていくかが重要か、皆さんもおわかりになると思います。

(追記)
よく講師の先生方その他が試験時の択一の解き方で、
「正解肢がわかれば他は他は読まない」
といった感じの択一対策を語っておられることがありますが、僕はこれはおススメできないと思います。
いい意味で自分を信用してはダメで、僕は必ずどの試験でも全選択肢を確認するようにしています。
読まない、よりも、読むスピードを上げる、の方が遥かに安全性は高いです。


iPadとGoodNotesを用いた学習

管理人は問題集やテキストについて、PDFで販売されている場合はPDF版を購入します。
これはTACのCyberBookStoreなどでの販売が主です。
その他の書籍については、ほぼ全て、PK-213というPLUSの裁断機で裁断し、ScanSnap ix1600というスキャナーで読み込んで、PDF化しています。
全てのPDFをOneDrive上に管理しているので、これをiPadのGoodNotesというアプリに読み込んで勉強を行っています。
この流れは別エントリーでもご紹介しておりますのでお暇なときにでもご覧になってください。

こんな感じです。
問題番号の下には×や○が書き込まれていますが、これは間違いと正解を判別し、また解いた回数もわかるようにしています。
右下にあるような表は自作の表で、これもワードで作ったものをPDF化し、カットした上で右側の解答解説部分に付け加えています。
問題集を解くのはただ解くだけではなく、再インプットも同時に行うのが重要です。


社労士過去問ランドの使い方

ここまででも既にウヘェって感じですが、もう少しがんばってお付き合いを。
次に過去問ランドの使い方です。

ほぼすべての問題を収載しているので凄まじい問題数で、健康保険法だけでも900問以上あります。
ですが、以下の通りにやればツボと同等の量に近づきます。

  1. とにかく一度、いくら時間がかかってもいいので全問題を解く
  2. 間違った問題や、正解だったけど定着していないという問題は、「付箋」を付ける(タッチ、クリックするだけでOKです)
  3. 年度毎同じ論点の肢もあるので、複数あったらひとつの問題だけ付箋を付ける
  4. 1回回したら、次からは「付箋問題のみ」を解いていく
    ※サイトの上部メニューに「付箋問題」という箇所があるので、そこから入り、科目を指定したらその科目の付箋問題のみが出題されます
  5. 付箋問題のみなので問題数はツボの問題数に大体近づく(人によっては近づかないかもですが、その場合は以下のルーティーンの期間を調整します)
    次からは前述のツボの回し方と同じ予定で、過去問ランドを回していく
  6. これはもう完璧、という問題は、付箋のチェックを外す
    徐々に付箋問題数が減っていくので、その分の浮いた時間は他のことに回せる

ここまでくればあとはツボと過去問ランド、いずれかを選択してその週は回す、という形でいいと思います。
ご自身が確保できる時間も様々だと思うので、ツボも過去問ランドもどうしても1週間で無理なら2週間等にさらに細分化してよいと思います。


社労士試験 付加的な書籍

社労士試験の場合は「社労士V」と「月刊社労士受験」という月刊誌もあります。
社労士Vの方はテキストとしても秀逸で、そこに法改正やちょっとした問題も収載されてきます。
月間社労士受験は要点を絞ったテキストで、答練等問題集的な内容に注力されています。
いずれも特徴があって有用なので、僕はいずれも毎月購入していました。
この2冊が届いた週はこの2冊の読破と問題を解くことに費やします。


社労士試験 その他

初学者の方は一通りテキストでの学習が終わったらしっかりと回していってください。
今週は労基~とか、今週は社保~とか、そういうやり方だと自分でもビックリするくらい前に学んだことを忘れていきます。
また、複数回目の受験者の方はなるべく早期からこの方法で1週で1周もしくは2週で1周するという方法を採った方がいいと思います。
そうしないとひと月でも特定科目に接しなかったらおそらく8割くらいの内容を簡単に忘れます。

僕は2020年の試験はコロナ流行の兆しで延期、その年からツイッターを始め、この金沢先生のツイートにガツンとやられ、2021年もさらにコロナ蔓延のため延期しましたが、このツイートをしっかりと覚えていて、2021年の試験日翌日からも問題集を解き始めました。
試験終わったばかりだししばらく休みたい、そして何より結果に直面できず辛い、という気持ちは痛いほどよくわかりますが、延ばせば延ばす程知識が飛んで行って後々苦労も大きくなります。
これは、毎年同じ流れを繰り返してしまう布石になってしまうと僕は思うのです。
僕の考えに反対の方もおられましたが、僕は「立ち上がれる人はすぐ立ち上がるのがいい」と思っています。
(決してそうでない方を批判するつもりはないので、できれば誤解なきように・・・)


社労士試験 問題集の回し方 択一式対策のまとめ

こんなにやれない、という方もおられるかもしれませんが、僕はやりました。
他に簡単な方法はないのか?と問われても、残念ですが知りません。
何せ20人に1人しか合格しませんし、昨年は補正もなし、つまり最低限の基準で合格が選別されても5%台だったのですから、個々の受験生はそれなりの覚悟をもって臨むことが必要でしょう。
僕も4年前の初受験では完全独学で、なんとえるぼしを知らずにその労一の1点が足りずに落ちました。
総点数は選択も択一もクリアしていたのですが、社労士試験の恐ろしさをこのとき始めて知りました。
今やえるぼしなんて受験生なら誰でも知っていると思いますが、それでも裾野は広げておくことにこしたことはありません。
このあたりは選択式との向き合い方とも関連してきますが、それはまた別エントリーでお話ししたいと思います。
長くなりましたが最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
皆様の合格を祈っております!

tomo拝

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