社労士試験 模試の重要性について

社会保険労務士(社労士)試験

模試の重要性について

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こんにちは、管理人のtomoです。
今回は社労士試験の勉強において、模試の重要性についてのエントリーです。
人によっては数を絞ったり、市販本のみ、もしくは予備校の模試のみ、はたまた自分が受けられるものは受けられるだけ受ける、という受験生の方もおられると思います。

僕のおすすめは最後に書いたもの、ズバリ、
自分が受けられるものは受けられるだけ受ける!
というものです。

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模試を受ける目的

そもそも模試を受ける目的は以下のようなものだと思います。

  1. 自分の力を試す
  2. 本試験形式に慣れる(実際の問題や、時間配分など)
  3. 知らない問題が出るかもしれないので、知識を広げるために
  4. その他

ぶっちゃけ、どれも大事だと思います。
しかし僕が社労士試験でも重要視したのは、
3.知らない問題が出るかもしれないので、知識を広げるために
という目的です。
皆さん、どうでしょう?体感的には1や2が目的という人の方が多いのではないかと思います。

模試は「選択式対策のため」に受ける!

もっと具体的に言います。
模試は「選択式対策のため」に受けます。
これは社労士試験の勉強を始めた当初からずっ念頭に置いていたことです。
何故ならば、いくら択一式で各科目基準点を超えてトータル60点とか取れていようが、選択式の1科目の5点中1点が足りなければその時点で不合格だからです。
それを防ぐためには、知識の裾野を広げなければならない。
最近の傾向を見ても選択式は科目によっては周辺知識、ドーナツの輪の外側も外側、みたいなところを問うてくるケースもあるので、裾野を広げておくにこしたことはないわけです。
ではどこで広げるかというと、テキストのみでは収載されていない内容が出題されることもあるため、その他の補助的な月刊誌(問題集の回し方のエントリーで触れています)、各出版社等から出ているパンフレット・リーフレット系、労働裁判その他の補助的な雑誌、そして何よりも、予備校の先生が引っ張ってくる「模試の問題」でカバーする、というのが有用だと思います。

*令和3年の本試験では特開金等が出題されましたが、これは当該年度のLECの出る順予想模試の出題内容が大当たりでした。

これは当時出る順模試を解いたときに「なんとなく出そうな気がする」と思ってまとめなおし、印刷してトイレの壁に貼っておいたものです。
令和3年はコロナで受験を見送ったのですが、この紙切れのことはしっかり覚えていたし、選択式の問題を試験後に見て「今年受けていれば・・・」ととても悔しい思いをしたのを覚えています(笑)
これだけで数点分ですからね。

このように、模試では予備校開催のものでも市販本でも、これまでに習ったことがないようなことが出題されることがあり、それがそのまま本試験に出るということもあるわけです。
もちろん毎年必ずそうなるわけではありませんが蓋然性は零ではない。
だから何が来ても対応できるように裾野を広げて一度でも内容に接しておくことが必要だと僕は考えます。

近年の選択式の傾向

色々考えたら、アンテナ広げるために模試を(多く)受けるという考えは是だと思います。

知識ドーナツ化現象と知識アンパン化現象

みなさんも「知識ドーナツ化現象」という言葉を耳にしたことがあります。
周辺の知識に目を奪われて、基礎知識がおざなりになってドーナツの穴になる、というものです。
が、僕はこの考えは余り好みません
何故なら近年の選択式の問題傾向を考えると周辺知識の重要性がグングン上がってきているからです。
ましてや中心の基礎知識が重要とか、中学受験の小学生でも知っています。
僕らが目指すのは合格率5%の資格試験なのですからそんなことは当然としてその先を考えないといけません

目指すならこっちでしょう、と。
周辺も中心もしっかり同じ強度でやってぎっしりあんぱんを目指した方が、選択式への戦闘力は上がります。
ここ数年の選択式の内容を知っている人ならわかるはず、「基礎知識が」というレベルはとうに越しておかないといけないと思います。

模試本について

各予備校等から販売されますが、自分は以下の2本を原則としていました。

TACのあてる直前予想模試
昨年までずっと黄色いカバーだったので「TACの黄色いやつ」でツイッター上では通っていましたが、今年2023年度からは年賀状作成本チックに変わったようです(笑)
特徴としては、何せ難しい。難しすぎてぶん投げた、という人もいました(笑)
ここまで問うてくるかな?というところまで問うてきますが、僕もこの模試本は正解率は低かったものの、わからなかった、知らなかった、という内容はすべてワードに打ち出してまとめ直しました
これが大事な周辺知識に繋がる(選択式でのもしかしての1点に繋がる)と信じていたからです。

LECの出る順直前予想模試
難易度は平均的ですが、たまに選択式で変化球あり→それが上述の通り本試験に出ました
問題集や過去問ランドは何度回してもいいですが、こういった形で模試本で新しい問いかけ方に触れるのはとても有用だと思います。
これも上記と同様に論点はすべてワードに打ち出してまとめ直しました

予備校の模試

ひとそれぞれだとは思いますが、僕は過去に大原、LEC、TACともに受けたことがあります。
お金に余裕があって、そしてうまく時間も配分できるなら、受けられるだけ受けた方が僕はいいと思っています。
「あまり受けすぎても意味がない」と言う声もありましたが、僕は大いに意味はあると思います。
新しい論点を見つける機会が増えるし、既存知識の二度塗り三度塗りで定着にも役立ちますし。
僕のツイッターの仲間でも「できることは何でもやる」と公言して僕と同じような考えでやり遂げた方々は見事同期合格されました。
やる余裕があるなら、1点分でも助けになるなら、いくらお金と時間を使ってもいいでしょう。
中でもLECは回数が多く、まとめて受験を申し込むとパックで大幅な割引が効いてお得です

あと、順位は気にすることはありません。
それよりも、知識の到達度や基準点、予備校の判定度を気にしましょう
順位は自分の頑張りに従って勝手に付いてくるものです。

※ちなみに僕の最高順位は全国17位か18位くらいだったと思います。ちょっぴり自慢!
このときは一番冴えていたと思います(笑)

公開模試はどれだけ受ける?

知識の裾野を広げるのが目的ですから、受けられる環境、そして労力、時間があるのなら、いくらでも受けていいと思います。

その他

もちろんですが、模試を受けるのは選択式だけのためではありません。
同じような知識として模試で出た内容が択一式で出る可能性もアリなのですから、択一式でも基準点を十分にクリアするための余裕を付加するために模試を受けておくのがいいでしょう。
この「余裕」というのが大事で、基準点レベルの知識だけだと当落線上に立つことになってしまう、ということはしっかりと念頭に置いておくべきだと僕は考えます。
基準点からのだいぶ上の余裕を自分で蓄えておかないと、本試験でポカしたら択一だってあっというまに当落線まで下がり、合否はフィフティ・フィフティになります。

まとめ

2022年度、僕は予備校模試5、6回、模試本2冊で4回、計10回以上は模試を受けた、ということになります。
その分知識も増え実力も付いたはず。
ちなみに「自分はあれとこれの最低限だけで受かった」という方も当然おられましたが、全体の合格者の中でそんな属性の方の比率が高いと思いますか?
よく「○ヶ月で合格できるナンチャラ」「~の勉強はこれだけ!」みたいな、そそるようなキャッチで皆を引き寄せるような体験記やアドバイスもありますが、そんなのレアなほうですからね。
おそらくは、○ヶ月ではやっぱり合格できなかった人、~の勉強はこれだけしかやらずにやっぱり合格できなかった、という人の方が遥かに多いはず。
皆さんご自身なりに精一杯の努力をして合格された方のほうが多いのですから、レアな方を基準にするのはとても危ういですね。
しっかりと自分の知識と実力をアップさせていく道の方を選ぶ方が無難だと思います。

※ひとつお断りですが、この方法は近年の社労士試験、特に選択式の出題傾向等から考察し、僕が個人的に考えて実践した方法です。
社会人で忙しいという方々も多いでしょうが、僕も同じ社会人で、それでも時間をうまく使ってやれるだけのことをやって合格を勝ち取りました。
やれるだけのこと、というのは、多くの受験生の方々がやれることという意味ではなく、多くの受験生の方々がやれるだけのこと以上で、自分がやれるだけのこと、という意味です。
つまり多くの受験生の方々以上にやらないと合格はできないと考え、それ相当に自分の人生での労力を割き集中した、だからこそ合格できた、と自分でも胸を張って言えると思います。
全部はできないという方ももちろんおられることは重々承知していますので、無理強いするわけでもありませんし、参考になればそれでいいですし、参考にならなければまたそれでもいいです。
目指すところは同じです、皆さん個々が信じることをもとに頑張ってまいりましょう!

tomo拝

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